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 日本の草地が過去10万年にわたって国土の10%以上を占めていたとみられることが、森林総合研究所や京都大などの研究でわかった。オミナエシやワレモコウなどのDNAを解析して個体数や面積を推定した。草地はこの100年で急激に減り、現在は1%ほど。草地にすむ生物もすみかを追われている。研究者は「近年の減少が、数万年単位でも大きなできごととわかった」と警鐘を鳴らす。

 森林総研の山浦悠一主任研究員らは、日本人になじみの深いセンブリやカワラナデシコ、オミナエシ、ワレモコウの4種の草の葉を北海道から九州まで全国25カ所で集め、DNA配列の違いをもとに個体数などがどう変わったかを調べた。4種は寿命や草丈が異なるにもかかわらず、いずれも10万年にわたって個体数が維持されていた。

 日本列島は約1万年前まで寒冷で森林が発達しにくかったほか、暖かくなってからも、人が森を切ったり野焼きをしたりして草地が保たれていたとみられる。

 論文は29日、英科学誌バイオロジー・レターズに掲載される。この論文は次のサイト(https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsbl.2018.0577別ウインドウで開きます)で読める。(米山正寛)