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 昨年、巨額の脱税が発覚して芸能活動を休止していた中国の人気俳優の范冰冰(ファン・ビンビン)さんが今春以降、再び公の場に姿を現し始めている。当面は活動の軸足を慈善活動に置いて派手な言動を避け、映画やテレビへの本格復帰のタイミングを探っているようだ。

 今月8日に更新された本人のインスタグラムによると、范さんは、貧困世帯が多いチベット自治区を訪問。先天性の心臓病を患っている子供たちを慰問した。その際に高山病にかかり、医師はすぐに北京に戻るように勧めたが、范さんは断った、という「美談」もネット上では伝えられている。

 范さんのSNSの更新は以前ほど頻繁ではないが、今年2月には、国際派として活躍した当時と比べると薄化粧になった顔写真を公表。トップ俳優のオーラを封印し、身近な印象をアピールしている。

 范さん側が世論を刺激しないようにする背景には、范さんに対する税務当局の処分が甘いとの不満が残っていることがある。関連企業を含め脱税額は約1億4千万元(約22億円)という巨額だったにもかかわらず、処分は追徴課税と罰金で済まされ、刑事事件として起訴されなかった。(広州=益満雄一郎)