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 地球のオゾン層を破壊する特定フロンガスの放出が中国東部で増えていることを国立環境研究所などの国際研究チームが発表したことを受け、原田義昭・環境相は29日、「事実であるとしたら大変残念。外務省とも相談している。直接中国政府に何らかの形で言おうと思っている」と述べた。

 フロンガスの「トリクロロフルオロメタン」は、断熱材用の発泡剤などとして使われていたが、1989年発効のモントリオール議定書にもとづき、2010年から生産が禁じられている。原田氏は、同議定書の事務局に報告したことや、同議定書の専門家パネルが調査に乗り出していることも明らかにした。

 国際研究チームは韓国・済州島と沖縄県波照間島の観測データから放出源を推定。13年ごろから中国東部で放出量が増えており、製造が続いている可能性が高いと、今月、英科学誌ネイチャーに発表した。(松尾一郎)