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 NHKは29日、家族や友人をレンタルする会社を取り上げた国際放送のドキュメンタリー番組で、利用客として紹介した男女3人が実際の客ではなく、レンタル会社のスタッフだったと発表した。番組側はこうした事実を把握していなかった。NHKは「事実と異なる内容を伝えたことは極めて遺憾で、視聴者の皆さまにおわびします」とするコメントを出した。

 NHKによると、問題があったのは昨年11月に「NHKワールド JAPAN」で放送された番組。子会社のNHKエンタープライズに制作委託し、外部のディレクターが取材した。約160の国と地域で、今年1月までに計8回放送されたという。

 家族や友人をレンタルするサービスを、利用者の顔や名前を出して紹介したが、客として登場した3人はいずれもレンタル会社が依頼したスタッフだった。うち2人は名前も実際とは違っていた。

 週刊誌から取材を受けNHKが調べた。レンタル会社の社長は「顔出しで取材に応じてくれる利用客が見つからなかったので、スタッフに依頼した」などと、客の捏造(ねつぞう)を認めたという。会社側が利用客を装って番組側とメールで連絡をとっていたという。