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 北海道根室市議会は30日、国後島へのビザなし訪問中に丸山穂高衆院議員(大阪19区)が「戦争で北方四島を取り返すのに賛成か」などと発言したことに抗議する決議を、全会一致で可決した。決議は「過去の戦争を教訓に恒久平和を誓った平和主義に反し、断じて許されない」とし、丸山議員に自ら辞職するよう求めている。

 さらに、決議は「旧ソ連軍の侵攻で島を追われ、過酷な経験をしてきた元島民に対してあまりに思慮のない言動」と批判。政府に四島交流や日ロ関係に影響が出ないよう対策を強く求めた。本田俊治議長は「31日に政府、国会を訪れ、根室市民の怒りをしっかり伝えてきたい」と語った。

 また、同じく北方領土に隣接する標津、中標津、羅臼、別海の4町の議長、副議長でつくる4町議長会も29日、「ビザなし交流の開始以来、交渉で問題を解決しようとしてきた試みに大きく水を差す」と批判し、再発防止のための対策と日ロ間の友好・協力の一層の推進などを求める決議を政府、国会に送った。

 問題発言のあったビザなし交流に参加した中標津町議会の松村康弘副議長は4町議長会の決議を受け、「友好の家での団員の意見交換会の場で酔った丸山議員が一部団員とひわいな言葉をやりとりし、大騒ぎがやまないので私は早々に部屋へ引き揚げた。品性がとても低いうえ、後から聞いた戦争発言も許しがたい。国には厳正な対処を求めたい」と話した。(大野正美)