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 山梨県の富士スバルライン5合目で31日、富士山の噴火を想定した避難訓練があった。突発噴火で死者・行方不明63人を出した2014年の御嶽山噴火災害を機に始まり、5回目。7月1日の山開きに備え、富士スバルライン自主防災協議会(小佐野紀之会長)が主催した。

 夏山シーズンで混雑が予想される7月下旬、火山性地震の増加で噴火の可能性が高まり、気象庁が「噴火警戒レベル3(登山禁止)」の火口周辺警報を発表したとの想定。約150人が参加。売店職員は観光客を避難の大型バスに誘導し、山小屋関係者は登山者を引率して5合目への下山を急いだ。

 訓練終了後、小佐野会長(78)は「いつか必ず富士山は噴火する。噴火したら情報が錯綜(さくそう)するので、関係機関の連携が重要だ」。富士吉田署の小宮山文貴地域交通管理官は「噴火は誰も経験したことがない。あらゆる事態の想定と訓練の繰りしが大事」と話した。

 富士北麓の周辺8市町村でつくる富士山火山防災協議会(会長=堀内茂・富士吉田市長)も、10月12日に住民対象の広域避難訓練を予定している。当日は山梨や静岡、長野など中部9県の災害派遣医療チーム(DMAT)も連携し、大規模地震を想定した合同訓練を予定している。(河合博司)