• アピタル

スギとココカラ、さらに再編も? ドラッグ業界も消耗戦

有料記事

山本知弘 石塚大樹 神沢和敬
[PR]

 ドラッグストア大手のスギホールディングス(HD)とココカラファインは1日、経営統合に向けた協議を始めた、と発表した。統合の時期や経営体制について詰めの話し合いが進んでおり、7月31日をめどに基本合意をめざすという。実現すれば、売上高でイオン系のウエルシアHDを抜いて業界トップとなる。規模拡大で競争力を高める狙いだ。

 両社は経営統合準備委員会をつくり、具体的に協議する。一方、ココカラは4月にマツモトキヨシHDとも資本業務提携の協議をすると発表。1日の発表では社内に別の委員会をつくり、スギとマツモトキヨシの両社からの提案を、ともに検討するという。

 発表によると、もともとスギはココカラに非公式に統合を持ちかけていたが、4月下旬に正式に統合を打診した。両社は調剤を核に医療・介護事業を強化する戦略が重なる。スギが東海地方に強くココカラは関東・関西が地盤。得意地域の重複が少なく統合効果が期待できるという。統合の手法やかたちは今後詰めるが、スギHDの笠井真経営企画室長は朝日新聞の取材に「対等の精神」で協議を進めると強調し、「超高齢化社会で生き残る、腰の強いビジネスモデルをつくりたい」と話した。

 両社が統合すると、店舗数は単純合算で2500超。かりにマツモトキヨシも加わるかたちになれば、店舗数は4千を超え、売上高は首位ウエルシアの約2倍に達する。

 ドラッグストア業界では長く…

この記事は有料記事です。残り718文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません