【動画】愛知県豊川市へのふるさと納税の返礼として開かれたプロバスケット選手との田植え体験=宮沢崇志撮影
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 高額な返礼品が問題となり、国からふるさと納税制度の対象外にされる自治体が出ている。そんな中、愛知県豊川市の返礼は変わっている。「プロバスケットボール選手と一緒に田植えを体験しませんか?」。この呼びかけに応じ、1万円を寄付した5組10人が2日、水を張った田んぼに足を踏み入れた。

 障害者支援施設「シンシア豊川」の田んぼに参加者が集まった。その中でも、地元の三遠ネオフェニックス所属の太田敦也選手(34)と鹿毛(かげ)誠一郎ゼネラルマネジャー(44)の身長はひときわ高い。それぞれ206センチ、200センチ。30センチ超の足にあう履物がなく、テーピングで即席の足袋をつくり、田んぼに入った。

 豊川市は、ふるさと納税の返礼に市費を使わない姿勢を貫いている。返礼に使う品やサービスは全て市内の会社や事業所からの寄付。今回の「田植え体験」もネオフェニックスとシンシア豊川の協力で返礼品の一つに加わった。4月にこの返礼メニューの募集を始めると、2日で5組の枠が埋まった。

 日本代表の常連でもある太田選手は豊川市出身。2020年の東京五輪出場も有力視されている。この日の田植えでは、長身をかがめ丁寧に苗を植えていた。「バスケより大変。でも、僕たちも楽しみながら地元に貢献できる良い取り組みだと思います」

 豊橋市の大津さくらさん(8)と寛太君(6)の姉弟も田植えを体験した。母親の亜矢子さんは「ふるさと納税で寄付したのは初めて。普段食べるお米がどうやってできるのか子どもたちに学んでもらいたくて参加しました。寛太は(鹿毛GMに)面倒をみていただき、これからバスケットに興味を持つのではないかと思います」と話した。(宮沢崇志)