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 中国の民主化を求めた学生らが弾圧された1989年6月の天安門事件で、学生リーダーの一人だった封従徳氏(53)が渡航先の香港の空港で入境を拒否され、出発地の日本へ送還された。封氏は4日に香港で開かれる追悼集会に参加する予定だった。

 香港の民主派団体「香港市民支援愛国民主運動連合会」が明らかにした。封氏は、天安門事件で指名手配された21人の元学生リーダーの一人。東京で天安門事件発生30年に関する集会に参加した後の2日、香港に向かっていた。事件直後に渡仏し、その後は米国で中国の民主化運動を続けてきた。封氏は同会を通して「香港に司法の独立はない」と非難するメッセージを出した。

 香港は高度な自治を保障する「一国二制度」が適用されているが、中国の政治的な締めつけが強まり、民主活動家らに対する入境拒否が相次いでいる。5月には、同会などが主催した国際フォーラムも、参加者が入境できない可能性があるとして香港での開催を断念し、台北で開かれた。(香港=益満雄一郎)

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