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 無人運転車両が逆走して車止めに衝突し、乗客14人が重軽傷を負った横浜市の新交通システム「シーサイドライン」は運休が続き、3日朝も代行バスを走らせた。月曜日とあって通勤・通学客の長い行列ができ、市民生活に影響が出ている。運営会社によると、シーサイドラインの普段の利用者は1日に約5万人という。

 事故があった横浜市磯子区の新杉田駅では午前5時半から代行バスが運行。駅前のロータリーには利用者が殺到し、午前7時ごろには400メートル余りの列ができた。バス14台が10分間隔で乗客を次々と運んだ。

 沿線の金沢区にある横浜市立大学付属病院に勤める臨床検査技師の菊地彩乃さん(30)は、列の最後尾を求めて歩きながら「まだ続くのか」と漏らした。いつもより1時間早く自宅を出たという。勤務先からは患者を優先し、公共交通機関を使うよう指示されている。「交通手段がこれしかないので、運休が続くと厳しい」と話した。

 市大医学部駅近くの勤務先へ向かう会社員の男性(47)=横浜市戸塚区=はニュースで事故のことを聞き、驚いたという。「15分くらい列に並んでいる。一刻も早く原因を究明して欲しい」と話した。

 沿線には住宅地や工業地帯が広がり、シーサイドラインのほかには、公共交通機関が発達していない地域もある。途中には横浜・八景島シーパラダイスや広大な「海の公園」もあり、週末まで運休が続くと、行楽客にも影響が出そうだ。(土屋香乃子)