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 北朝鮮の朝鮮労働党の外郭組織、朝鮮アジア太平洋平和委員会の報道官は、前提条件なしでの日朝首脳会談をめざしている安倍晋三首相について「ずうずうしい」と名指しで批判した。朝鮮中央通信が2日付で伝えた。日本政府が国連安全保障理事会の制裁の徹底した履行を主張していることへの反発が背景にあるとみられる。

 報道官は「まるで日本政府の方針を変えたように宣伝し執拗(しつよう)に平壌の門をたたいているが、(河野太郎外相が)『制裁強化』を高唱しているように、我が国への敵視政策は何も変わっていない」と批判。「過去の罪悪を清算して新たな歴史を記す決断を下すべきだ」と言及し、会談実現には歴史問題の清算が必要だと主張した。

 安倍首相は5月27日の日米首脳会談後の記者会見で、前提条件なしで金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談をめざす方針について、トランプ米大統領の全面的な支持を得たと述べていた。(ソウル=武田肇)