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 岩手県大槌町安渡地区周辺で建設中の巨大な水門と防潮堤の現地見学会が3日、安渡町内会の主催であり、研究者らを含め40人が参加した。

 大槌湾に面した市街地周辺は防潮堤と水門を合わせて延長3キロに囲まれる。総工費約400億円で来年春に完成予定。水門は大槌川、小鎚川の両方に造られ、川を部分的にせき止めながら工事を進めている。この日は幅173メートルの大槌川水門を見学した。また、安渡地区の防潮堤は完成すれば標高14・5メートル、延長880メートルになる。

 町民からは「防潮堤の強度が心配」「完成すれば安心して逃げなくなるかもしれない」との声も出た。県の担当者は「防潮堤の下部は津波に削られないように工夫がしてあるが、この高さでも東日本大震災級の津波は越える。常に避難する意識を」と話していた。

 見学に先立ち、佐々木慶一町内会長が、震災後にまとめた安渡地区防災計画を紹介。避難誘導が終わらなくても、地震から15分経てば誘導者自身も避難を始めるルールを作ったことなどを説明した。(東野真和