[PR]

 学校法人森友学園(大阪市)の補助金不正事件で、詐欺罪などに問われた前理事長の籠池泰典被告(66)と妻諄子(じゅんこ)被告(62)の公判で、学園が開設予定だった小学校の校舎の設計業者側に対する証人尋問が3日、大阪地裁であった。設計業者の共同代表の男性が出廷し、学園側の意向に沿って虚偽の契約書を作成したと証言した。

 検察側は、両被告が小学校建設のために金額を水増しした虚偽の契約書を男性らに作らせるなどして、国の補助金約5600万円を詐取したと主張。また運営する幼稚園で、府と市の補助金計約1億2千万円をだまし取ったとしている。

 5月31日に出廷した設計業者の経営者は、両被告から「ぼったくろう」と言われ、虚偽の契約書を作成したと証言した。3日に出廷した男性は諄子被告に頼まれ、学園との交渉窓口役を設計業者の経営者から交代したとしたうえで、「(作成は)抵抗があったが、施主(森友学園)に言われたことに従う形で作成した」と述べた。作成理由は「補助金を多くもらうためだと理解していた」とした。

 一方、詐取は業者が主導したとして無罪を訴える弁護側は「泰典被告から虚偽の契約書を作ってほしいとの言葉は出たか」とただし、男性は「虚偽という言葉は出ていない」と述べた。(米田優人、一色涼)