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 東京都世田谷区の東京農大「食と農」の博物館。5月中旬、茨城県筑西市にある大嶋農場の大嶋康司社長(60)が「ごはんを美味しく食べよう」と題して講演した。有機栽培による農産物の市場や生産高、耕作面積の国際比較など、欧州に比べて日本が引き離されている実情を解説。3種類の米を試食してもらった。

 同農場の水田は27ヘクタール。農薬や化学肥料を使わない「有機栽培」(9ヘクタール)と、できる限り農薬を使わない「特別栽培」(18ヘクタール)が特徴だ。独自ブランド「百笑米」など、年約120トンを生産、販売する。有機栽培は除草剤を使わないため人手がかかり収量も下がるが、「稲作文化を守り、米の個性と魅力、可能性を広く伝えたい」と、生産から精米、販売まで手がける。

 稲の成長に触れ、水田の環境を知ってほしいと、毎年田植え体験も企画。参加者は泥だらけで田植えの苦労を味わう。収穫祭では稲を刈り取り、足踏み機で脱穀。羽根車の風でもみ殻を飛ばして選別するなど昔ながらの作業を体験できる。

 カキの貝殻粉を土に混ぜたり、…

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