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 子ども向けとされていたアニメーション映画にリアリズムと社会的なメッセージを盛り込み、めざましく進化させたのが高畑勲監督だ。アニメーションの革命家は何を考えていたのか。没後1年、早くも本格的な回顧展が開かれる。

 高畑監督は宮崎駿監督と共にスタジオジブリの二枚看板と言われた。宮崎監督に比べて作品数が少なく、宮崎作品のような超現実的なファンタジーよりも日々の暮らしを丹念に描くリアリズムの色合いが濃かったため、地味な印象は否めない。しかし最後の長編「かぐや姫の物語」は、筆で描いたような人物が動き、時に疾走する斬新な表現が高い評価を受けた。

 「竹取物語」が原作だが、平安時代にやってきた現代女性が感じるかのような違和感が画面に漂う。かぐや姫は天皇の求婚すら拒否し、「わたしは誰のものにもならない!」と叫ぶ。

 日本の文学とアニメーションを研究する米村みゆき専修大教授は「近代の文学では、娘は親の勧める結婚を避けて自由な恋愛をするのが定型でした。ところが、かぐや姫は恋愛という制度からも自由なのが面白い。高畑監督は現代のジェンダー論をかなり研究されたと想像しています」と話す。

 研究と取材は、高畑監督のキーワードだ。

 開発の進む近郊の山で「棲(す…

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