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 火の鳥が道後温泉に飛来する――。保存修理工事中の道後温泉本館(松山市道後湯之町)で、7月中旬ごろから建物にオリジナルのイラストが描かれた覆いをかける「道後温泉本館ラッピングアート」が実施される。松山市が発表した。手塚治虫の人気漫画・アニメのキャラクター「火の鳥」をあしらい、工事中ならではの演出をする。

 本館は1894(明治27)年から1924(大正13)年にかけ、4棟に分けて整備された木造の公衆浴場で、94年に国の重要文化財に指定された。今年1月に始まった保存修理工事は営業を続けながら行っている。期間は約7年を見込んでおり、松山市は「道後温泉の再生」ととらえる。

 ラッピングアートは、「永遠の生命の象徴」の火の鳥を使って「見せる工事」を演出し、本館の再生をPRする「道後REBORN(再生)プロジェクト」の一環。今回は建物の工事部分を風雨から守るため、本館東側を中心に全体の3分の1ほどの部分に「素屋根」と呼ばれる覆いをかける。

 ラッピングアートは、縦34メートル、横19メートル、高さ20メートルに及ぶ素屋根を巨大なキャンバスに見立て、火の鳥をはじめ、道後温泉ゆかりのシラサギや大国主命、聖徳太子などのイラストをあしらい、道後温泉の歴史絵巻を表現する。(藤家秀一)