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 仙台厚生病院(仙台市青葉区)は、入院中に亡くなった80代男性の遺体を、別の遺体と取り違えて病理解剖したと3日発表した。病院はミスを認めて遺族に謝罪したという。

 病院によると、解剖された男性は、昨年12月の交通事故で寝たきりになり、5月上旬に心疾患のため入院。病状の悪化で同月26日に死亡した。事故と死亡の因果関係を調べるためとして解剖を27日に予定していたが、医師が「関係を証明するのは難しい」との見解を示したため中止した。

 26日には入院中の別の80代男性が死亡し、27日に病理解剖を予定していた。病院は2人の遺体を取り違えて解剖し、途中で気づいて中止した。立ち会った臨床の担当医が解剖前に顔を確認したが、ミスに気づかなかったという。

 遺体には識別する名札などはなく、病院は今後、入院患者がつけている名前入りのリストバンドを亡くなっても外さないようにするなど、再発防止を徹底するという。(川野由起)