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 熊本県玉名市の「公立玉名中央病院」が、臨床検査を担当する医師が常勤医ではないと厚生労働省九州厚生局から指摘を受け、過大に受給していた診療報酬8846万円を返納する方針を固めた。24日にある理事会の承認を経て決定する。

 病院によると、返納するのは、患者の血液や尿の検査などに支払われる「検体検査管理加算」の2015~18年度の過大受給分。臨床検査専従の常勤医として契約した医師が、毎週月曜日を「研修日」として出勤しておらず、必要な週5日勤務の条件を満たしていなかった。

 九州厚生局は今年3月までに病院を調査した結果、研修日は就業規則で明文化されていないことから、この医師を「常勤とは認められない」と判断。病院が検体検査管理加算の診療点数を、必要な常勤医がいるとして4段階の最高ランクとして届け出ていたため、辞退するよう指摘していた。

 また、入院患者用の麻薬成分の入った痛み止め貼り薬2枚がなくなっていたことが5月29日にわかり、県警玉名署に通報したという。病院では1月にも坑てんかん薬と睡眠薬計80錠がなくなっている。

 同病院は玉名市と玉東町が設置し、現在は地方独立行政法人「くまもと県北病院機構」が運営。ベッド数は約300床で、熊本県北地区の中核病院の一つ。(尾立史仁)