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 東京有数のターミナル・JR池袋駅で5月末、ICカードの残高不足で電車に乗れず困っていたダウン症の少年(16)がいました。そのとき手をさしのべてくれたのは、見ず知らずの高齢の男女。「恩人」を捜している少年の母親に経緯を聞きました。

 東京都足立区に住む福田恭子さん(59)の長男は都内の特別支援学校まで電車で通っている。自営業の福田さんは普段、学校まで付き添って送り迎えをしている。

 いつもより授業が短かった5月29日。福田さんは、授業が終わる午後2時半を少し回ったころに迎えに行った。

 ところが――。長男の姿はすでになかった。

 いつも出会うのは学校と駅の途中の道。「私を待てずに先に帰ってしまったのかな」。そう思いながら、午後3時過ぎに帰宅した。だが、長男はいなかった。

 区内にある中学校の特別支援学級に通っていたころは1人でバス通学できていた長男。3年生だった昨年、「学校に行きたくない」と言い始めた。理由は分からなかった。

 そこで、昨秋から登下校の付き添いを始めた。この春、特別支援学校の高等部に進学してからも付き添いは続けてきたが、決まった道のりなら電車やバスも1人で大丈夫だった。長男は本屋やおもちゃ屋が大好きで、一度立ち寄るといつも2時間くらいは出てこない。そこで、2時間だけ待ってみることにした。

 午後5時過ぎ。まだ帰って来ない。

 自宅や最寄り駅に近い商業施設を捜すことにした。夕食の準備もしなくてはならない。立ち寄りそうな商業施設などを回りながら、買い物もした。でも、いない。だんだん周囲は暗くなってきた。

 「そろそろまずいな」。そう思…

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