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 建設現場で鉄骨をつなぎとめるのに使われる「高力(こうりき)ボルト」が全国の現場で不足している余波で、愛知県みよし市給食センター調理場の耐震工事が、当初予定の今夏にできないことになった。工事は来年度以降に延期される。

 小野田賢治市長が4日の定例記者会見で明らかにした。

 高力ボルトは一般的なボルトより強い力で資材を固定できるとして、鉄骨をつなぐ時に溶接の代わりに使える特徴がある。最近は溶接作業員の不足に伴って多くの現場で使われるようになったうえ、在庫確保のために建設資材の調達会社がメーカーに多めに発注し、供給が追いつかなくなっている可能性が指摘されている。

 みよし市教育委員会によると、延期される工事は鉄骨造り2階建てのセンターの釣り天井を取り換え、耐震性を高めるなどの内容。費用は約8300万円。市内の19の小中学校・公立保育園に給食を提供しているセンターの稼働が少なくなる7月中旬から8月下旬に工事を予定していた。

 しかし、5月9日の一般競争入札で、入札を予定していた2社が「高力ボルトの調達が間に合わない」として、いずれも応札を辞退した。市は早めの再入札を目指しているが、給食への影響を考慮し、工事は早くても来年7、8月になるという。