[PR]

 プラスチックごみが細かく砕け、生態系への影響が心配されている「マイクロプラスチック」が、都市から遠く離れたフランスのピレネー山脈で検出された。英仏の研究チームが英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに発表した。風で運ばれてきたとみられ、大気中の濃度はパリと同程度だったという。

 マイクロプラスチックは、世界中の海の魚介類の体内から検出されているほか、水道水や塩、人間の便からも見つかっている。人間の健康への影響ははっきりしていないが、有害物質を吸着する性質がある。

 研究チームは2017年11月~18年3月、ピレネー山脈の標高約1400メートル地点で、集塵機(しゅうじんき)を使って調べた。1日平均でフィルター1平方メートルあたり365個のマイクロプラスチックが見つかった。大半が0・01~0・15ミリメートルで、レジ袋など包装に使われている素材の断片や、繊維片などが含まれていた。

 測定した場所は最も近い村から7キロ、一番近い都市の仏南部トゥールーズは100キロ以上離れていた。だが、マイクロプラスチックの大気中の濃度はパリと同程度だった。研究チームは「今回の研究は、マイクロプラスチックが風や雪、雨により遠くまで運ばれていることを示した」としている。

 研究成果は、ネイチャー・ジオサイエンス(https://www.nature.com/articles/s41561-019-0335-5別ウインドウで開きます)に掲載された。(杉本崇)