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 子どもたちのそばで、集中しながら仕事をしたい――。そんな実現が難しい願いをかなえようと、奮闘している人たちがいる。共働きの家庭が増え続け、会社を離れても仕事ができるテレワークを取り入れる企業も目立つ中で、出てきた答えの一つが託児をしてくれるシェアオフィス。どのような人が利用しているのか。4月に育休から復帰し、職場と保育園の間を毎日のように駆け足で移動している記者が訪ねてみた。

 東京都渋谷区千駄ケ谷。東京メトロ副都心線の北参道駅から徒歩3分、中層マンションやオフィスビルが立ち並ぶ街の一画に、企業主導型の保育所を併設したシェアオフィスがある。昨年4月にオープンした「マフィス北参道」だ。

 オフィスの存在は記者が育休中、共働きのママ友から教えられて知った。復帰に向け、自宅と職場、保育園の距離や移動時間に頭を悩ませており、気になる場所だった。

 平日の午前9時。3階建てビルの1階にあるガラス扉でインターホンを鳴らし、名前を告げると扉が解錠された。エレベーターで3階に上がると、0~5歳児が過ごす保育スペースがある。

 木目調の間仕切りで四つに分けられた保育スペースは約80平方メートル。間仕切りは1.2メートルほどの高さで、エレベーターの目の前にある玄関からは、子どもたちが保育士らと絵本を読んだり、歌を歌ったりする様子を見渡すことができる。フロアの奥にある調理室では、調理スタッフが野菜の下処理をしていた。

 保護者が子どもを保育スタッフに預けると、外階段を使って2階に向かう。歩いて10秒もかからずに、無線LANや複合機に加え、小会議室も備えるオフィスに着いた。フロアを行き来すれば、仕事の合間に授乳をしたり、子どもの顔を見に行ったりすることも容易だ。

 利用する人の声を聞いてみた。

 料理家で司会業なども手がける…

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