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 仏自動車大手ルノーは4日夕方(日本時間5日未明)、欧米大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合について取締役会で話し合ったが、結論には至らず、5日に取締役会を再度開くと発表した。統合に向けてFCAとの協議入りを正式に決める議論は、当初想定より長引いている。

 ルノーは「取締役会は、提携がもたらす機会について前向きに検討を続け、この件についての議論を延長することにした」との発表文を出した。

 統合案は、5月27日にFCAからルノーに持ちかけられた。ルノーも同日、前向きに検討すると発表。スナール氏は当初、取締役会を3日に開く予定だったが、4日に延期した。ルノーに15%出資する筆頭株主の仏政府が、統合会社への影響力の維持をねらって有利な統合条件を引き出そうと動き出したため、スケジュールに狂いが生じているとみられる。

 仏紙フィガロは、この日の取締役会の議論次第では「正式な統合交渉入りまで今週いっぱいかかる可能性がある」との見通しを伝えていた。(パリ=疋田多揚、ロンドン=和気真也)