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 コカインを使ったとして麻薬取締法違反の罪に問われたミュージシャンのピエール瀧(本名・瀧正則)被告(52)=東京都世田谷区=の初公判が5日、東京地裁であった。起訴内容を認めた瀧被告は「仕事が過密すぎた」と述べ、ストレス解消のために使用したと説明。検察側は「常習性がある」として懲役1年6カ月を求刑し、弁護側は執行猶予を求めて結審した。判決は6月18日に言い渡される。

 被告人質問で瀧被告は、「ミュージシャンが中心だったが、最近は映画やドラマなど多様な仕事が来るようになった。ありがたいことだが、時間的、精神的に追い詰められた」と、薬物をやめられなかった経緯を説明。早朝に家を出て深夜に帰る生活の中、薬物以外にストレス解消法を見いだせず、「非常に自分が甘かった」と述べた。

 逮捕を受けて出演番組やライブが中止になったことについては「僕を信用してくださった皆さんに申し訳ない気持ち」と謝罪。今後も音楽活動は続けたいとし、「バンドもやらせてもらえたら」と語った。

 今は専門機関で治療を受けており、出廷した担当医は「依存症には当たらない軽症。やめられる可能性は非常に高い」と証言した。瀧被告も家族や友人の存在に触れ、「なんとしてでもここから先やっていかなければ」と語った。

 起訴状などによると、瀧被告は3月12日、自宅とは別の世田谷区のマンションで、前日に知人の女=同法違反(譲渡)の罪で起訴=から買ったコカインを使ったとされる。(新屋絵理)

【動画】芸能人やキャリア官僚らによる違法薬物の使用事件が相次ぐ。厳罰より再犯防止に重きを置く潮流が広がっている=撮影・稲垣千駿、山本裕之、グラフィック・米澤章憲