写真・図版

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 調査隊一同はラクダの背に乗り、いよいよ砂漠へと出発した。

 前日、バザールに出店した幾つかの隊商(キャラバン)が、ラクダの鈴を鳴らしながら調査隊の前後を進んでいた。

 冬の朝は凍えるほど寒かった。青と白のタイルで装飾されたモスク(イスラム教の寺院)の横を抜け、樹氷に包まれた林を通って、やがて砂に覆われた地に着いた。

 そこから先は死の砂漠が広がるばかりだった。

 昼にかけ、気温がぐんぐん上がった。

 隊商が住処(すみか)の村でつぎつぎ離脱していく。夕刻になると気温が下がった。隊商はすべて姿を消し、砂の海はますます深まった。もはや生きている者は緑郎たちだけだった。

「一歩一歩、火の鳥に近づいている! もう少しだ。ぼくは、ぼくは……!」

 緑郎がラクダの背に揺られなが…

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