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 鹿児島県大崎町で1979年に男性(当時42)の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人と死体遺棄の罪で服役したものの、一貫して無実を訴え続ける原口アヤ子さんが92歳になることを祝う誕生会が7日、原口さんが入院する県内の病院で開かれた。

 原口さんは15日で92歳を迎える。この日は10人ほどの支援者や弁護士が、ケーキや花束をプレゼント。原口さんは言葉をほとんど口にできないが、支援者たちが「早く無罪になるよ」と原口さんの手をにぎって呼びかけると「はい」と言葉を発した。

 原口さんは殺人罪などで懲役10年が確定して服役したが、捜査段階から一貫して無罪を主張。2017年6月、02年に続く2度目の再審開始決定が鹿児島地裁で出たが、検察が即時抗告。昨年3月には福岡高裁宮崎支部が即時抗告を棄却したものの、検察は特別抗告し現在、最高裁で審理中だ。

 弁護団事務局長を務める鴨志田祐美弁護士は報道陣に「去年の誕生会のときは18年中に再審無罪までと思ったが、まだ最高裁の判断が出ない。最高裁はこの人の人生をどう思っているのか。生きているうちに無罪の宣告を法廷で聞かせるのが悲願だ」と話した。(稲野慎)