[PR]

 ユネスコ「世界の記憶」登録を目指している板東俘虜(ふりょ)収容所(現在の徳島県鳴門市大麻町)の関連資料について地元の高校生に知ってもらおうと、県職員が5日、県立鳴門渦潮高校(同市大津町)で特別出張授業をした。

 講師は県文化資源活用課の近藤大器さん。近藤さんは同校の2年生に、収容所で過ごしたドイツ兵楽団による第九のアジア初演をはじめとした捕虜の活動や住民との交流を紹介。「世界でも珍しい捕虜収容所を通じた国際交流は現在進行形。貴重な資料だ」と述べた。一方、「大切なことは捕虜を生む戦争を起こさないことだ」と続けた。授業を受けた田渕梨子さん(16)は「夕方、市内で第九のメロディーが流れるのを何気なく聞いていたけど、これからはドイツ兵捕虜のことをしっかり学ぼうと思った」と話した。(福家司)