父親のモヤモヤ 記者の告白
家事や育児をやっているのに、妻を怒らせてしまう――。昨年の企画でそんなモヤモヤに、専門家から「やってるぜ感、出てませんか」とダメ出しされました。反省しましたが、やはり意見が合わないことはあるし、新たなモヤモヤも生まれています。
記者(38)は専業主婦の妻、長男(5)、長女(2)の4人で暮らしている。
長女の出産後は1カ月の休みをとり、平日の幼稚園行事にも極力参加。自分なりに家事・育児に取り組み、ちょっとした「イクメン」気取りだった。周囲の人たちも「よくやってるね」と言ってくれた。
ただ、「やっといたよ」と妻に報告しても、妻は不機嫌な顔。専門家からの「単なる自己満足では」の一言が突き刺さった。
「記者が聞く 父親の心得」でそう書いたのが、ちょうど1年前だった。
その後、心がけているのは「やってるぜ感」を出さないこと。記者がやっている家事や育児を妻は当たり前にこなしている。それで恩を売られたら、イライラするに決まっている。また、妻がやっていることをできる限り観察して、自分のやり方と何が違うのか、気づけるようにした。
やる意味も考えることにした。例えば洗濯。寝る前に、朝までに洗い終わるように洗濯機をセットし、起きたらベランダに干すのは記者の仕事。以前はシャツ類は何でもかんでもハンガーで干していた。ただ、素材によってはハンガーをかけた跡がついてしまい、妻がイライラしながらアイロンをかけて跡を消すことも。「妻の負担を減らすためにやっているのに逆に増やしている」と思い、「この服は跡がつかないかな」と吟味するようになった。
妻にも聞いてみた。「やって…