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 看護師を装い、無資格でインスリン注射や採血をしたとして、千葉県警は6日、同県鎌ケ谷市鎌ケ谷9丁目、下條康司容疑者(54)を保健師助産師看護師法違反(無資格者による診療補助行為)と偽造有印公文書行使の疑いで逮捕し、発表した。約5年前から複数の施設で身分を偽って勤務していた、と供述しているという。

 生活経済課の発表によると、逮捕容疑は昨年4月10日ごろ、同県柏市で、偽造した看護師免許証のコピーを人材派遣会社の社員に提示したというもの。さらに資格がないのに、派遣先の同市の特別養護老人ホームで昨年5~8月、入所女性(87)に49回にわたって血糖値測定やインスリン投与に伴う注射をし、8月3日ごろには別の女性(98)から採血をした疑いがある。

 下條容疑者は「看護師として派遣されれば時給が高くなるのでやってしまった」と供述しているという。他人の看護師の免許証のコピーを、自分の名前に変更するなどして提示したという。県警は、同様の手口で複数の施設で身分を偽って勤務していたとみており、過去の勤務歴についても調べる。

 下條容疑者は二十数年前に入校したフィリピンの看護学校や、医療や薬に関する書籍で知識を得ていた、と話しているという。派遣元の人材派遣会社が下條容疑者に免許証の原本の提出を求めたところ、連絡が取れなくなり、昨年8月、船橋署に相談していた。(多田晃子)