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 住宅外側のひさし近くで火が上がったのを室内で就寝中の飼い主に知らせ、火災から命を守ったとして、埼玉東部消防組合加須消防署は6日、埼玉県加須市のポメラニアン2匹に珍しい写真入り感謝状を贈った。火災報知機の役目を果たしたお手柄犬をねぎらうのは同組合で初めてという。おやつのご褒美もあった。

 火災があったのは、同市上三俣の橋本亙さん(55)と妻の知代子さん(54)が眠っていた離れ。4月20日午前1時ごろ、電気の取り組み口付近から出火し2部屋ある離れが全焼した。出火当時、離れの別室にいた10歳のマロンと4歳のあずきの2匹が「ワンワン、キャンキャン」とけたたましく鳴いた。

 「いつもとは違うほえ方」と目を覚ました知代子さんが見に行くと、焦げ臭いにおいがして外のひさしが燃えていた。ぐっすり寝込んでいた亙さんを起こし無事に避難したが、知代子さんは「知らせてくれなければ、私たちはこの世にいなかったかもしれない」と振り返った。

 火災の救助で犬を表彰するのは同組合初。感謝状には2匹の写真をあしらい、犬用のビスケットなども贈った。加須消防署の但木則夫署長(57)は「生命に係る事故事案に対応した功績は他の模範であり、心から敬意を表する」とコメントしたうえで「どこの家にも賢い犬がいればいいのですが、それはかないません」と住宅への火災報知機設置を呼びかけた。(高橋町彰)