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 刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」の改正案に反対するため、香港の弁護士など司法関係者ら約3千人(主催者発表)が6日夜、香港中心部をデモ行進した。

 参加者は香港で司法関係者を象徴する黒い服を着て約1時間かけて行進。香港政府本部前で約3分間、無言のまま立ち反対の意思を示した。民主派の重鎮の李柱銘弁護士は「香港政府は中国政府の言いなりになっており、香港は安全な場所でなくなる」と語った。

 改正案は香港政府が議会に提案した。司法界では人権侵害も指摘される中国本土への容疑者引き渡しを認めると、香港の司法制度への信頼が揺らぐとの懸念が強い。香港中文大の最新の世論調査でも、改正案に反対が47・2%、賛成が23・8%と、市民の間でも懸念や反発が広がっている。

 中国に批判的な香港の民主派は9日、30万人規模の大規模な抗議デモを計画している。一方、中国政府は香港政府への支持を表明しており、対立が激しさを増している。(香港=益満雄一郎)