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 江戸時代の浮世絵師・葛飾(かつしか)北斎(ほくさい)の代表作「冨嶽(ふがく)三十六景」。木版刷りのシリーズ全46作品(47点)を収蔵するのが山梨県立博物館(県博)だ。劣化を避けるため、通常なら外光を避け、公開期間もごく短い。ところが、6月30日まで自然光の下で展示し、写真撮影もOK。一体、なぜなのか――。

 実は、いま展示されているのは色彩や立体感まで忠実に再現した「リマスターアート」と呼ばれる高精細のレプリカ(複製画)。

 学芸課の近藤暁子学芸員によると、文化財は太陽光(紫外線)で劣化しやすく、和紙に植物由来の絵の具を使う浮世絵は特に太陽光に弱い。展示する際も外光にさらさず、温度や湿度が管理された展示室で短い期間の公開になる。

 せっかくシリーズ全点を収蔵し…

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