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 社民党の吉川元・幹事長は7日、国会内で国民民主党の平野博文幹事長と会談し、この夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)に条件付きで公認候補を擁立しない方針を伝えた。これで野党5党派は、全国32の1人区で候補者を一本化するめどがついた。

 鹿児島選挙区は国民と社民で立候補予定者が競合し、野党間で一本化に合意していない唯一の1人区だった。吉川氏は擁立を見送る条件として、国民が公認している立候補予定者を無所属にすることなどを要求。平野氏は「前向きに対応したい」と応じ、党内調整に入った。

 鹿児島選挙区では、国民が公認した新顔が事務所開きをするなど立候補への動きを加速させている。社民は鹿児島選挙区で譲歩したことで、3年前の参院選に続き、1人区で自前の候補を1人も擁立できないことになる。吉川氏は会談後、記者団に「じくじたる思いはあるが、野党が分裂すると今の政権を利することになる」と語った。

 衆参計4人の社民党は参院選で1人が改選を迎え、公職選挙法などに基づく政党要件を維持できるかの瀬戸際にある。吉川氏は鹿児島での候補擁立を「全国の党員に勇気を与える」と位置づけていた。この春以降、党所属の地方議員が立憲民主党から参院選への立候補を表明し、又市征治党首が肺がんの手術で療養に入っており、党内からは「悪い話ばかりが続く」との悲鳴が上がる。