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 刑事事件の容疑者を香港から中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐり、香港立法会(議会)の民主派議員5人が6日、抗議の意思を示そうと議場内に立てこもる騒ぎがあった。テントや脚立を持ち込み、「籠城(ろうじょう)」の構えを見せたが、約5時間後に警備員によって強制退場させられた。

 民主派議員は6日の審議が終了後、議場からの退場を拒否。主席(議長)席の前に大きな脚立を置き、「反送中(中国への引き渡しに反対)」というスローガンを掲げた。立てこもった朱凱廸議員は「できるだけ長く議場に残るつもりだった」と述べ、徹底抗戦する考えを強調した。

 一方、条例改正案を支持する親中派議員からは「議会の尊厳を破壊する行為だ」と非難する声があがっている。

 立法会(定数70)は親中派議員が過半数を占めており、民主派は不利な状況に置かれている。そのため世論の反発を高めて、条例改正案の撤回を狙っている。(香港=益満雄一郎)