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 飲酒運転の車との衝突事故で娘を亡くした経験から命の大切さを知ってもらおうと、出雲市の住職江角弘道さん(74)が松江西高校(松江市)で講演した。全校生徒や教職員ら約470人が耳を傾けた。

 江角さんの次女真理子さん(当時20)は1999年12月、友人らと車に乗っていた際、鳥取県内の国道で対向車線をはみ出した飲酒運転の車に正面衝突され、友人2人とともに亡くなった。真理子さんは大学で専攻した英語を生かし、ツアーコンダクターなど海外で活躍できる仕事に就くことを夢見ていたという。江角さんは突然娘を奪われた悲しみから、読経の際に突然涙があふれた経験などを紹介。「自分自身の命は縁のある全ての人のものでもある。大切な命と向き合って欲しい」と語りかけた。

 講演を聴いた高校3年生の田部真啓さん(17)は「犯罪や事故で亡くなられた方々に夢や未来があったことを改めて認識した。当たり前の日常にもう少し感謝して生きていきたいと感じた」と話した。(清水優志)