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 広島県尾道市十四日元町の老舗ラーメン店「朱華園(しゅうかえん)」本店が、19日から休業することを決めた。ご当地ラーメンとして尾道のラーメンが広く知られるようになる火付け役となった店で、週末を中心に観光客らの長い行列ができる店として知られていた。

 「本店は6月19日よりしばらくの間休業……(福山市の)松永店は18日をもって閉店」。7日朝に店頭に貼り紙が出されると、ツイッターなどSNSで知ったなじみ客らが午前11時の開店前から長い行列をつくった。

 列の先頭に並んだ三原市の男性(42)は「店の近くで生まれ育ったので、慣れ親しんだ味。いつも2杯食べます。食い納めのつもりで来ました」。対岸の向島に住む40代女性は「見た目は豚の背脂で脂っぽいが、食べると意外とあっさり味なんです」。母親と並んで開店を待ちながら「さみしい」と何度も漏らした。観光客が多い週末になると行列が長くなるので急いで駆けつけたという。

 同店の「中華そば」は豚の背脂を浮かせたスープと自家製の麺が人気。先代が戦後に屋台で売り始めたのが最初で、創業から70年以上になる。「朱さんの店」として地元で親しまれ、尾道のラーメンが全国的に知られるようになって観光客らが列をなすようになった。(北村哲朗)