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 国宝犬山城(愛知県犬山市)を管理する犬山市は7日、天守の保存修理に伴って8~9月の入場を規制すると発表した。屋根瓦のふき直しなどのため工事用の足場が組み上げられ、最上階の望楼まで上がれず、外からも天守のほとんどが見えなくなる。

 市教育委員会によると、天守は地上4階、地下2階。昨年11月~今年3月、2階床の耐震補強や階段の修理を実施。今年度はもともと6~12月に3、4階の壁面内側に合板を入れる耐震補強や壁の塗り直しなどをする計画だったが、入場規制は伴わず、見晴らしがよく観光客に人気の4階望楼まで上がれるはずだった。

 ところが今春、最上階の屋根の丸瓦がずれていることが判明。テレビ朝日系で3月に放送された「お城総選挙」で、15位になった犬山城が映し出されて工事関係者が気付き、4月には地元からも別の箇所のずれを指摘されたという。

 文化庁など関係機関と対策を検討した結果、当初3階までだった足場を最上階屋根付近まで組み、ふき直しなどを追加することになった。

 工事は7月から12月まで。7月に足場設置を始め、望楼に上がれるのは7月末まで。8月~9月末は1、2階は入れ、入場料(大人550円など)を無料とする。10月には再び望楼に上がれるようになる予定。

 犬山城は近年、訪れる人が増加。昨年は約62万人が入場した。(荻野好弘)