ニューヨーク=藤原学思
東京都中央区より少ない人口約11万人の島国が、世界の平和と安全に深く関わることになった。7日にあった国連安全保障理事会の非常任理事国選挙で、中米カリブ海の島国、セントビンセント・グレナディーンが初めて選ばれた。安保理の歴史上、最も人口の少ないメンバーになる。
15カ国からなる安保理は、米英仏中ロの常任理事国を除く10カ国を非常任理事国が占める。地域ごとに枠が決められており、セントビンセント・グレナディーンはラテンアメリカ・カリブ海枠として、国連加盟国193カ国中185カ国の賛同を集めた。任期は2年で来年1月から始まる。
ゴンザルベス首相は選出後の会見で「これは歴史的な出来事だ」と述べた上で「小さな発展途上の島国として、気候変動がもたらす安全保障上の影響を心配している」と指摘。持続可能な開発をめざし、各国と連携を取ると抱負を述べた。
安保理では国際問題を巡って度々採決が行われ、1票の持つ意味は大きい。同国のキング大使は、国連の主要機関の一つである経済社会理事会(ECOSOC)の議長を務めるなど各国代表部に名前が知られている。今回の選出は、キング氏が各国に働きかけた成果との見方が強い。
過去に非常任理事国に選ばれた人口の少ない国にはいずれも欧州のマルタ(約43万人)やルクセンブルク(約60万人)がある。
7日の選挙では同国のほか、ア…
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朝日新聞国際報道部