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 地中海東部のキプロス島周辺で、発見が相次ぐ天然ガス田が国際的な緊張を招いている。キプロス共和国の排他的経済水域(EEZ)で、同国を国家と認めていないトルコが探索のための掘削を始めたためだ。欧州連合(EU)の国々も巻き込み、問題は複雑化している。(イスタンブール=其山史晃、ローマ=河原田慎一、ブリュッセル=津阪直樹)

 トルコは5月、地中海を挟んだキプロス島の西方約75キロの海域で、掘削船を使って天然ガスの探索作業を始めた。さらに今月中にも別の海域で、2隻目の船が作業を始める予定だ。

 地中海東部では2009年からガス田の発見が相次ぎ、イスラエルやエジプトが自国のEEZ内で生産を始めた。そのためトルコも期待をかけているのだ。

 問題は、トルコが対象とするいずれの海域とも、同島南部のキプロス共和国が資源開発などの権利を持つEEZ内にあることだ。トルコはキプロスを国家として認めておらず、キプロスがEEZを持つ「資格はない」として、対決姿勢を鮮明にしている。

 仲たがいのきっかけは、1974年に同島で起きたクーデターだ。同島にはギリシャ系とトルコ系の住民が暮らしているため、トルコがトルコ系を守る名目で派兵した結果、島は南北に分断。トルコ系は北部で83年に北キプロス・トルコ共和国(北キプロス)として独立を宣言した一方、ギリシャ系が占める南部のキプロスは04年、トルコが認められていないEU加盟を先に果たしたのだ。

 トルコは今年5月中旬、100…

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