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 各地で梅雨入りし、今後暑さが本格化していくと多発するのが熱中症だ。死に至ることもあるが、「予防策をとれば、発症や重症化を防げる」と専門家は強調する。

 「災害級の猛暑」に見舞われた昨年、人口動態統計(速報)によると熱中症で1500人超が死亡。総務省消防庁によると5~9月に熱中症で救急搬送された人は9万5137人で、例年の2倍近くに上った。今年の搬送者は6月9日時点で昨年同期の約1・5倍に上っていて、さらに注意が必要だ。

 最も危険とされるのが高齢者だ。昨年の搬送者のうち65歳以上の高齢者が48%を占めた。なぜか。兵庫医科大の服部益治特別招聘(しょうへい)教授(小児科)は「背景に脱水症がある」という。体の水分は主に筋肉に貯蔵されるため、筋肉の少ない高齢者は脱水症に陥りやすい。成人では体重の6割を占める水分が、高齢者は5割ほど。「高齢者は元々、脱水気味で生活している。そこで体が熱くなって汗をかけば、すぐ熱中症になってしまう」

 暑さやのどの渇きを感じにくくなっているのも特徴。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給する。大量の汗をかいた後は、水だけでなく経口補水液などで塩分もとる必要がある。服部さんは「搬送されて命が助かっても、腎臓や肝臓が傷ついて後遺症が残る人も多くいる。命に関係する恐ろしい病気だという意識を持たないといけない」と警鐘を鳴らす。

 高齢者と同様に熱中症のリスク…

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