兵庫県伊丹市の自宅にうかがうと、いつもスヌーピーのぬいぐるみや人形といっしょに迎えてくれた。バラ色のクッションに囲まれ、にこにこと早口で話した。宝塚歌劇の大ファンで「夢々しいっていいでしょ」。かわいいものが大好き。永遠の女の子だった。

 大阪市内で写真館を営んだ生家には、地方から若い人たちが修業にきて住み込みで働いていた。写真師はハイカラでなければ、という父が若い人に映画や芝居を見にいかせたと楽しそうに語った。仕事への誇りや勉強の大切さを、幼いころから暮らしの中で感じとっていったのだろう。

 樟蔭女子専門学校(いまの大阪樟蔭女子大)に入学したのは戦争中。学徒動員で勉強が阻まれた。父が亡くなり、弟を学校に行かせたいと金物問屋で働いた。「おもしろかったわ。大阪の商売人は笑わせてお金をとるの」。生き生きとした大阪弁が息づく小説の根っこはここにある。

 といっても、描いたのはずうず…

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