[PR]

 91歳で亡くなった田辺聖子さんと、作家仲間で親交が深かった佐藤愛子さん(95)が10日、朝日新聞の取材に対し、田辺さんとの思い出などを語ってくれた。

 「会うときはいつもカモカのおっちゃんも一緒でした。対談でさえ、おっちゃんがテーブルの端で私たちの話を聞きながら楽しそうにお酒を飲んでいました」。「カモカのおっちゃん」とは、エッセーにもたびたび登場し、2002年に亡くなった夫で医師の川野純夫さんだ。

 「同じ大阪出身だからか、話はツーカー、ちょっとした言葉でわかってくれる。家に泊めてもらったときには、田辺さんが朝ご飯を作ってくださった」

 作家としても高く評価した。「努力家で、独特の観察眼を持っていました。何より文章がすばらしい。女性作家の中で私が一番認めている人でした」と悼んだ。(中村真理子)