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 昨年中に山で遭難した人は3129人で、前年比で18人増え、過去最多を更新した。外国人が大幅に増えた。未整備の山中を滑る「バックカントリースキー」をしていて遭難した訪日旅行者が目立った。警察庁が13日発表した。

 遭難者は70代が最多の698人(22%)で、60代の692人(同)、50代の486人(16%)が続いた。死者と行方不明者は前年比12人減の342人だった。

 山に入った目的は登山2022人、山菜・キノコ採り385人、ハイキング161人、観光141人の順で多かった。遭難の原因は道迷いや滑落、転倒、病気、疲労が目立った。

 右肩上がりで増えているのが外国人の遭難だ。記録を取り始めた2013年は44人。14年は32人と減ったが、15年64人、16年93人、17年121人と増え、昨年は169人だった。昨年は66%が訪日旅行者で、このうち55%はバックカントリースキーをしていた。

 日本山岳ガイド協会理事長の磯野剛太さん(65)によると、日本の雪質がネット上で評判になり、バックカントリースキー目的の外国人観光客が数年前から増えた。協会は登山届を家族や友人と共有し、遭難の際に自治体や警察と連携する無料サービス「Compass(コンパス)」をウェブやアプリで提供している。多言語に対応しており、外国人に利用を呼びかけている。(八木拓郎)

山岳遭難を防ぐには

・技術や経験、体力に合った山とコースを選ぶ

・滑落の危険がある場所やトラブル発生時に途中から下山できるコースを把握し、安全な登山計画を立てる

・十分な食料と飲料、装備を持つ

・携帯電話や無線機、予備のバッテリーを持つ

・地図やコンパスを持つ

・複数で登るようにする

・登山計画書を家族や同僚と共有し、登山口の「登山届ポスト」などに出す

・視界や体調が悪くなったらすぐに引き返す

※警察庁への取材による