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 筆者が勤務する北陸学院大学には、東日本大震災の被災地でボランティア活動を続ける学生グループがある。筆者も立ち上げから関わり、引率を続けてきた。被災地への関心が小さくなっていくことを実感する中、この春、うれしいことがあった。20人もの学生が「一緒に活動したい」と研究室にやってきたのだ。

 例年4、5人なので、20人は新記録。災害専門の学部、学科があるわけでもないのに、なぜだろう。理由はさておき、志ある学生が背中を押してくれるから、筆者も動けるのかもしれない。これまで何度も訪れた岩手県陸前高田市までは、金沢からバスで片道11時間半。きついと思うこともあるが、学生たちの「先生、行くよ!」の声で不思議とスイッチが入るのだ。

 現地でいつも大事にしている時間がある。活動を終えた夜の「シェアリング」だ。その日思ったことや感じたことを、その場にいる学生全員に話してもらう。活動当初から欠かさず実施している。震災直後は、被災した街を目の当たりにし、涙を流す学生、怒りを声にする学生が大多数だった。議論は毎回深夜まで続いた。

 今も、涙を流す学生の姿を毎回…

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