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 安倍晋三首相は12日午前、イラン訪問に向け、政府専用機で羽田空港を出発した。テヘランで12日夜(日本時間12日深夜)にロハニ大統領と、13日午前(同13日午後)に最高指導者のハメネイ師と会談する。

 日本の首相のイラン訪問は1978年9月の福田赳夫氏以来、約41年ぶり。ハメネイ師と日本の首相との会談は初めてとなる。首相は専用機への搭乗前、記者団に対し「国際社会の注目が集まる中で、この地域の平和と安定に向けて、日本としてできる限りの役割を果たしていきたい」と語った。

 今回の訪問は、中東地域の緊張緩和が目的。昨年5月に米国がイランをめぐる核合意から離脱。経済制裁を復活させ、原子力空母を中東に派遣するなど圧力を強めている。イランは核合意の履行の一部停止を打ち出すなどして反発。偶発的衝突などで中東地域が不安定化することへの懸念がある。日本はイランと長く友好関係にあり、首相が米国や関係国の考えを伝えることで、緊張緩和の重要性を強調する方針だ。

 合意文書のとりまとめなどは予定されていない。安倍政権内には「会って話をするだけで日本の存在感を示せる」との声もあるが、会談を通してイラン側の姿勢の変化を促せるかが焦点となる。

 帰国は14日午前の予定。(伊沢友之)

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