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 北海道北部の日本海に浮かぶ利尻島では、ウミネコが子育ての真っ最中。数千羽のコロニーがある草地では親鳥がヒナに餌の小魚などをせっせと運んでいる。

 利尻島は国内最大級のウミネコ繁殖地。天敵はカラスやオジロワシだが、キツネやヘビがおらず、かつては10万羽のコロニーもあったという。いまも数万羽が繁殖のため、毎春本州などから飛来し、ヒナが巣立つ7月下旬まで子育てをしている。

 島で海鳥の生態を調査している風間健太郎・早稲田大准教授(38)によると、今年は5月上旬に産卵を確認。ここ10年でもっとも早い産卵となった。ただ、繁殖に参加しているのは例年の3分の2程度で、「春先の餌の条件が悪かったのかもしれない」と推察。移動したコロニーもあり、「今年は分散傾向にある」という。(奈良山雅俊)