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 神戸市長田区の西代中学校の3年生160人が11、12の両日、修学旅行で熊本県天草市を訪れた。一行は約40世帯に分散して民泊し、田植えや、港の波止場での魚釣り、炭焼きの準備作業として、切った木を炭焼き窯に入れる体験やホタル鑑賞など、多様な田舎の暮らしを味わった。

 築約150年の旧母屋を解体して再建した桂木誠志さん(67)=天草市新和町=方に泊まった女子生徒5人は、田植えを体験した。用意してもらったモンペ姿でひざまである田靴をはき、恐る恐る田んぼに足を踏み入れた。中には、ひざ下まで田んぼにつかって足を取られ、尻もちをついて泥まみれになる生徒も。岡本乃愛(のあ)さん(14)は「農家の大変さが痛いほどわかりました。次からお米を食べる時、祈って食べます」と話した。

 天草市は約15年前から民泊受け入れを始めた。3年前から御所浦町、新和町、宮地岳町、有明町の4地域で、春と秋に主に関西や中国地方の中学、高校の修学旅行生を受け入れている。受け入れ家庭ごとに、さまざまな暮らしぶりをそのまま体験させようと工夫しているのが特徴だ。

 桂木さん方に泊まった生徒らは、田植えのほかにジャガイモなどの野菜を収穫して昼食で野菜カレーを味わったり、いなりずし作りを手伝ったりして、農家民泊を満喫し、次の宿泊先の鹿児島に向かった。(大矢雅弘)