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 大阪市である主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の開催まで2週間。大阪府警がテロを想定して新たに導入した「警備犬」は国際舞台でのデビューとなる。大勢の警察官の巡回による「見せる警戒」も本格化し、水面下ではテロの情報収集も始まっている。

 大阪市此花区の府警警察犬訓練センター。茶と黒毛のジャーマンシェパードが猛スピードで犯人役に駆け寄ると、鼻先を顔に近づけて何度もほえた。犯人役が背を向けた瞬間、今度は左腕にかみ付く。「やめ」の号令が出るまで離さなかった。

 府警はG20を見据え、昨年7月から警備犬を訓練してきた。1歳半~3歳の数頭が訓練を積み、約35キロの引き締まった体に仕上がった。警備犬に期待されるのは、各国の要人に危害を加えようとする犯人の制圧や、火薬のにおいの探知など「未然防止」だ。事件現場の遺留物のにおいで足取りを追う鑑識犬とは異なる。

 警備犬と行動を共にして指示を出す「ハンドラー」は、指示のタイミングに細心の注意を払う。タイミングを誤ると、犯人の取り逃がしや第三者への大けがにもつながる。

 ハンドラーとなる警察官の育成も昨夏からで、府警幹部の一人は「犬より人の訓練の方が大変な面もあった」と語る。鑑識犬のベテラン指導者らに教わり、警備犬に指示を与えるハンドラーも同時に養成してきたという。

 警備犬は今春、大阪市北区の造…

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