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 2020年東京五輪・パラリンピックを機に「サングラス警備員」が定着するかもしれない。大会組織委員会が、競技会場周辺などを担当する民間警備員のサングラス着用を推奨することを決めた。国内では「失礼かもしれない」などとタブー視されることもあったが「酷暑や紫外線から身を守るためにも必要だ」との声が高まっていた。関係者も「かっこいい警備員という業界イメージの向上になれば」と期待する。

 20年大会は民間会社が共同企業体(JV)を結成し、1万人規模で会場などの警備にあたる。関係者によると、サングラスの形状は業界にアンケートし、威圧感がない薄い黒などの単色で統一する。価格は700円程度になる予定で、販売方法は検討中。度入りなど自前のサングラスも、柔軟に認められる見込みだ。

 東京大会では路面の照り返しなどが想定され、警備員の体調管理は重要な課題。厚生労働省によると、昨年は全国で30代~50代の計3人の警備員が屋外で勤務中に熱中症で亡くなった。組織委は、数年前から暑さ対策としてサングラスの着用を検討してきた。

 警備業界でもサングラスの必要性が検討されたが、「端正な身だしなみ」が求められているなどとして、避けられる傾向にあったという。「五輪をきっかけに考え方が変われば良い」と、組織委の提案を受け入れた。全国警備業協会の担当者は「体調管理と同時に『かっこいい』とイメージ向上にもつながれば」と期待する。組織委はさらなる対策で、通気性や速乾性に優れた制服の開発も進める。幹部は「サングラスの着用が『ソフトレガシー』になれば良い」と語る。(斉藤佑介、前田大輔)