【いきもの目線】コバルトヤドクガエル@KawaZoo=2019年3月15日、竹谷俊之撮影
[PR]

 色鮮やかな青色の体に黒いマダラ模様が特徴のコバルトヤドクガエル。その美しさから「熱帯雨林の宝石」などと呼ばれるが、殺傷力の高い神経毒を持つ。そんな恐ろしいカエルを10匹飼育、展示しているKawaZoo(静岡県河津町)で360度動画撮影をした。

 赤、青、黄色などカラフルな体色のヤドクガエルは世界で約200種いる。派手な体色は警告色で、外敵に自分は毒を持っていることを知らせるためだ。飼育員の矢端夏実さんによると、現地の狩猟民が矢の矢尻にヤドクガエルの毒を塗って狩猟をしていたので、その名前がついたという。アルカロイド系の神経毒を持ち、自然界で最強の毒素バトラコトキシンを分泌するモウドクフキヤガエルは、ゾウを倒すほどの毒があるという。

【動画】コバルトヤドクガエルのメイキング動画=竹谷俊之撮影

 館内には、約20種のヤドクガエルが展示され、ガラス越しから観察できる。カメラの設置をするために矢端さんに案内されてバックヤードへ。スライド式の扉を開けると、目の前にコバルトヤドクガエルが……。人間が触ると危険な毒を持っている、はず?カメラ設置は大丈夫なの?

 「この子たちは無毒なんです。だから触っても大丈夫ですよ」と矢端さん。ヤドクガエルの仲間は、自然界では毒のあるシロアリやダニなどを食べて、その毒を取り込んで皮膚から分泌するという。飼育下で繁殖させた個体は、毒の無いエサを食べているため毒性は無いという。

 コバルトヤドクガエルは、主に中南米のスリナム南部とブラジル国境付近に生息している。世界で最も美しいカエルの一つとして知られ、体長が3~4センチ。水かきがなく泳ぎは下手だ。(竹谷俊之)